おばあちゃんは元々脊髄の病を患わっていて、息苦しい感じはあったが呼吸器を使うほどの事ではなかった。
亡くなる三日ほど前から「はぁはぁ」と口に出しす行為が目立った。時には大きい声で「あー」とも言った。
わたちもしんどい時とか口に出したりする事はあって、大丈夫かな?と思いながらも受け答えはしっかりしているし見逃していた。
亡くなる1時間ほど前から、「吸引器とかいうの付けなあかんなぁ」と言いながらカタログを見ていた。
カタログの内容がどの部類に入るのかそのカタログにあるのかもわからなくて「わからん」と言いながら本を閉じて、おばあちゃんを見るとちょっと顔が汗ばんでる。
冷たく絞ったタオルで顔を拭いてあげた。
ちょっとぐったりしてる。
カタログ見る前に「もう寝るわ」と言っていたので、「ほら起きて」って軽くホッペをペンペンしたら はっ!と起きてこっちを見た。立たせてベッドに連れて行こうとしたらよろけてコケそうになった。
「あ、あかん!もう一回そっち座って」「ほらもうちょっとちゃんと座ろ」って力一杯持ち上げて車椅子に座らせた。
「しんどい?」「救急車呼ぼか?」
急にひどくなると思っていなかったので10分ほどで行く準備をした。
目を離したというわけでもなく同じ部屋で用意していた。
それまでも3回同じ様にして救急車を呼んでいた。
「おばあちゃん」と声をかけると息が止まっていた。
[3回]
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